甘い君に溺れて



「っ…空也っ!!」



―ガバッ…―



ちあきは空也に抱き着いた。



「うぉっ!?
ちあきちゃん積極的ー♪」



「ばか…」



「はははっ。」



「空也…ちゃんと話すね…」



「ちあき…」



ちあきはゆっくりと深呼吸してから空也の目を見ながら全て話した。



伊集院と飲みすぎて次の日覚えていなかったこと、伊集院からの意味深なメール、伊集院からされたこと。



それを話している間、空也はちあきの頭を撫でながら何も言わずに聞いていた。



「あたしっ…こんなこと誰にも言えなくてっ…」



ちあきが泣きながら言うと、空也は悲しそうな顔になった。



< 151 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop