甘い君に溺れて
さっきまでキスしたいと言っていた空也はにっこり笑っていた。
「空也…?」
「ん…?」
「もっと…して?」
ちあきは空也の首に腕を回した。
すると空也は苦笑いを浮かべた。
「ちあき、今はちょっと…」
空也の言葉にちあきは止まっていた涙がまた溢れ出しそうになった。
「何で…?
あたしが…他の人に触られたから?」
「違う!!」
空也は急に大声を出した。
「く…空也?」
ちあきが心配そうに空也を見つめた。
「俺、今嫉妬してるんだ。
だから昨日みたいに、ちあきを怖がらせてしまいそうで嫌なんだ…」
「空也…
早く空也が忘れさせて?」