甘い君に溺れて
「社長、栗山様とお連れ様がいらっしゃいました。
お二人供通してよろしいでしょうか?」
「あぁ。通してくれ。」
「かしこまりました。」
秘書から電話が来た後、伊集院は大きなため息をついた。
―コンコン―
「どうぞ。」
「失礼します。」
ちあきと空也が社長室へと入った。
「神崎空也くんだっけ…?
君、俺とちあきさんに何があったか知っててまだ付き合ってるのか?」
「当たり前だ。
そんなことで嫌いになるぐらいならとっくに別れてる。」
「はっ…そんなこと?
ちあきさん、無理矢理されて濡れてたのに?」
伊集院は嘲笑うかのように空也に言った。