甘い君に溺れて



ちあきは悔しくて、手を繋いでいない方の手をグッと握った。



「はぁ…だから何?」



そんなちあきとは対照的に空也は呆れたようにため息をついた。



「は…?」



伊集院は空也の言葉に呆然としていた。



「あんた、ちあきが本当に感じてるとことか見たことないだろ?

悪いけど、俺ちあきの体のことなら何でも知ってるから。」



空也はニッっと笑ってちあきを見た。



「く…空也…!?」



「ね?そうだろ、ちあき?」



「…えっ?」



「ちあきが乱れるのは俺の前だけだもんな…?」



空也はにっこり笑いながら言った。



「うん…空也だけだよ。」



< 159 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop