甘い君に溺れて
「じゃあその日までのお楽しみで。」
「はい。」
少しすると空也のマンションに着いた。
「ここ…
だったんだ…。
あたし、仕事行く時に、たまにここ通るんです。」
「知ってるよ。」
「…え?」
「さ、早く携帯を取りに行かないと。」
「あぁ…はい。」
空也くんはあたしを前から知ってたの…?
もしかして本当に前に会ったことあるとか?
はぁ…
あたしの記憶力のなさに泣けてくるわ。
「ちあきさん、これだよね?」
「あ、それです!!
よかったー。」
「じゃあ、送ろう。」
「タクシーで帰るので大丈夫です。」