甘い君に溺れて
SToRy02
空也は家の下まで送ってくれた。
「そうだ。
電話番号まだだったね?
赤外線で送って?」
「はい。」
「ありがとう。
じゃあまた連絡する。
おやすみ。」
「色々ありがとうございます。
おやすみなさい。」
こうしてちあきの長い夜が終わった…―
「ちょっと、結衣!!
なんで電話出なかったの?」
「携帯にかけ直したよー?」
「あぁ…そっか。
それより!!!!
この前の夜のことなんだけど…」
「夜のこと?
あぁ…なぜかちあきがべろべろに酔った日でしょ?」
「そうそう!!
結衣、あたし何してた?」
「何って…
あたしも酔ってたからあんまり覚えてないんだよね。」