甘い君に溺れて
そう思いながら少し話していた。
「日曜のことなんだけど、ちあきさんの最寄り駅まで迎えに行きますよ。」
「あ、ありがとう。」
「じゃあ12時に駅前に居て。」
「分かりました。
じゃあまた…」
「仕事頑張って。
じゃあ。」
12時に駅前かぁ…
あたし何かしでかしてないといいけど。
ちあきは携帯を閉じて仕事に戻った。
結衣には何も言わないまま日曜日を迎えた…―
………………………
「駅前ってここでいいのかな?」
何気なく携帯をいじっていると一台の黒い車がちあきの前に止まった。
「ちあきさん、乗って?」
「空也くん!?」