甘い君に溺れて
「へーやっぱ若いねー
あたしは23歳だよ。」
「年下は嫌いですか?」
「ううん。
年は関係ないよ。」
「そうですか。」
そう言いながら空也は嬉しそうに笑った。
―ドキッ…―
空也くんって普段はこんな風に笑うんだ。
「ちあきさん、着きましたよ。」
「あ、ここって…!?」
「ちあきさん、行ったことありますか?」
「ないないっ!!
だってこのレストラン半年先まで予約いっぱいの、人気レストランでしょっ?」
「クスッ。
そうですよ。」
ちあきが目を輝かせながら言ったので、空也は少し笑った。
「半年先まで予約いっぱいなのによく予約できたね?」