甘い君に溺れて



急に聖に言われて一瞬驚いていたがすぐに笑顔になった。



「ありがとうございます。
結衣さんにもお礼言っといて下さい。」



「あぁ。」



そう言って空也は次の指名の席へ行った。



「あいつ…
今にもスキップしそうな勢いだな。」



聖はさっき空也が見せた営業用スマイルではなく、本当に嬉しそうな笑顔を思い出してクスリと笑った。



あいつのあんな笑顔初めて見たかもな。


ったく…
No.1のくせに目に見えて喜んでるのが分かるんだよなー…



空也は仕事が終わるとすぐにちあきに電話した。



「…はい…?」



受話器からは少し掠れたちあきの声が聞こえた。



あ、ヤベ…
嬉しすぎて時間気にしてなかった…



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