甘い君に溺れて



「うん…まぁ。」



間近で見つめられ、しかも下でちあきの手を自分の手と絡ませながら言うもんだから、ちあきは少し言葉に詰まりながら言った。



しかし空也にとっては全く違う意味に捉えていた。



ちあきは京太に会いに来たのか…!?

ちあきは俺の彼女だろっ?



あー俺初っぱなから嫉妬しまくってて絶対重いよな…



「空也…くん?」



少し俯いていた空也を心配そうに下から覗いた。



「……っ……!?」



「どうしたの?」



「あ、いや…別に…」



「…………?」



空也はキスしたくなる気持ちを押さえるように他の話題に変えた。



「今度の休みはどこに遊びに行きます?」



< 49 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop