甘い君に溺れて
上は攻めるのに下は全く攻めない空也に、ちあきの足が無意識にもぞもぞと動き出した。
「ちあき…さん?
足が動いてるよ?
どうしたの?」
空也は楽しそうに聞いた。
「わかっ…てるっくせに…」
「何のこと…?」
空也くんて超サドだったんだ…!!
ちあきはようやくこの時気付いた。
それなら…こっちも反撃よ!!
ちあきは片手を空也の頬に添えた。
「お願い…空也…っ?」
ちあきが精一杯色っぽく言ってみた…つもりだ。
「……………」
あれ、やっぱり失敗?
「どうなっても知らないからね?」
空也はニヤリと笑った。
「…逆効果…!?」