甘い君に溺れて



…という空也の考えは見事に外れていた。



「…え?
土曜日無理になったの?」



空也に話したいことがあると言われ、夜中ちあきの家で話していた。



「本当にごめん!!」



「いいけど…
急にどうしたの?」



「普段、同伴は絶対断ってるんだけど、常連客が誕生日でどうしても、同伴して欲しいって…」



「ふーん…
ならしょうがないよね。

何か飲むー?」



ちあきはさらっと返事をして台所へ行ってしまった。



「空也ー?」



「ちあきはヤキモチ妬いてくれないの…?」



さっきまで座っていた空也が急にちあきの耳元で囁いた。



「ひやっ!?
空也、いつの間に?」



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