甘い君に溺れて
「あら?
あれ、京太じゃない?」
鏡花の目線の方に視線を動かすと、顔を赤くさせながらちあきと京太が笑っているのが見えた。
―ガタッ…―
空也は急に勢い良く立ち上がった。
「空也…?」
「鏡花さん、本当にすいません。
すぐ戻りますから。」
鏡花は驚いていたがすぐ笑顔になった。
「クスッ。
行ってらっしゃい?」
空也は礼をすると急いでレストランから出た。
なんで…
京太とちあきが…?
しかも何顔赤くなってんだよ!?
クソッ…
空也は走って行ったがもう既にちあきと京太の姿はなかった。
「ちあき…!!!
そうだ、電話…」
空也は急いでちあきに電話をかけた。