甘い君に溺れて
「んだよ…
何で電源入ってないんだよ!!」
ちあきは携帯に充電し忘れて、ついさっき電池がなくなってしまっていた。
「っ…ちあき…」
ちあきは何も知らずに京太とお昼ご飯を食べていた。
「あら、空也戻ってきたの?」
「ははっ…
すぐ戻るって言ったじゃないですか?」
そう言う空也は明らかに元気がなかった。
「空也、本当に好きな子なら信じることも大切なのよ?
あなたが変な誤解をして相手が離れてしまうこともあるの。」
「鏡花さん…」
空也は俯いていた顔を上げた。
「今見たことだけじゃなくしっかり本人に聞きなさい。
そこで嘘をつくようならその人は諦めた方がいいわ。」