甘い君に溺れて



「空也と付き合ってるんだけど…」と言うつもりだったが、京太はちあきの言葉を最後まで聞かずに、行ってしまった。



「京太くんが…?
何で今まで気づかなかったんだろ…。」



ちあきはその場に少し立ち尽くしていた。



「…ちあき。」



自分を呼ぶ声がして後ろを振り返った。



「空也…」



「俺ん家来て?」



空也のいつもとは違う感じにちあきは頷くことしかできなかった。



まさか…今の見てた…?



車を走らせること数分。
空也のマンションに着いた。



二人は車に乗っている間何も喋らなかった。



―ガチャッ…―



「入って。」



「うん…」



空也の部屋は綺麗とは言えないがまあまあ綺麗にしてあって広い部屋だった。



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