甘い君に溺れて



「分かってるわよ。」



ちあきはベーっと舌を出した。



空也はいつものちあきに戻ったのでクスクス笑った。



鏡花さんの言う通りにして良かったな…
これで俺が怒り狂ってたらちあきは離れていってただろうな…



「ねぇ、空也?」



「ん?」



空也がちあきを見つめると、ちあきから首に手を回して少し深いキスをした。



「ちあき…?」



「空也、ありがとう。」



ちあきはギュッっと空也に抱き着いた。



何この普段とのギャップ?
かわいすぎなんですけど…



今日は襲いたい衝動を抑えて二人で抱き合って眠った。



―トントントン…―



「ふぁー…」



空也はだるそうに体を起こして隣のちあきを見た。



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