甘い君に溺れて
「本当にごめんなさい!!
あたしには大切な人が居るの。
なのに京太くんの気持ちも知らずにあたし、京太くんを傷付けちゃって…
あたしが先に言ってれば京太くんは…」
「その大事な人って空也さん?」
「…え?」
話している途中に京太が思いがけないことを言った。
「知って…たの?」
「二人を見た時から、何となく分かってました。
けど、確信はなかったから、俺の気持ちを伝えようと思ったんです。
それがちあきさんを苦しめちゃってすいませんでした…」
「京太くん…
ありがとう、ごめんね。」
ちあきは涙ながらに「ごめんね」っと何度も京太に言った。
京太は優しく頭を撫でてくれた。