甘い君に溺れて



その夜…―



「空也さん、ちょっといいですか?」



「京太…」



空也と京太は二人で話せる場所に移動した。



「京太、ちあきのこと…「泣かせたら俺が貰いますからね?」



京太は空也が話しているのを遮って言った。



空也は少し驚いた顔をしていたが、フッっと笑った。



「あぁ。」



「話しはそれだけです。
空也さん、今日も営業頑張りましょうね。」



京太は笑顔でそう言うと、店へ戻った。



京太…

悪いけどちあきのことは譲れねぇわ。

ありがとな…



そう思いながら空也も店に戻った。



こうして一時は険悪だった二人の仲も良くなっていったのだった…



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