甘い君に溺れて
「…そうだね…」
自分が忙しいからって、ひどいことしちゃったかな…
空也だって頑張ってるのにね…
ちあきは昼間、空也に電話してみることにした。
「…もしもし…」
受話器からは空也の掠れた声が聞こえた。
「ごめん、寝てた?」
「…まぁ…」
「あ、じゃあいいの!!
起こしちゃってごめんね。」
「…え?
ちあき、何かあった?」
「へ…?」
「いや、最近忙しそうだったから、ちあきから電話なんててっきり何かあったのかと思って。」
「あ、ううん。
本当に何でもないの。
じゃあ、土曜日にね。」
「あぁ…うん。」
ちあきは空也の言葉を聞き通話を切った。