甘い君に溺れて
結衣の言う通り、気を使ってくれてたんだ…
土曜日ちゃんと謝らなきゃ。
土曜日…―
―プップー…―
外から車のクラクションの音がした。
もしかして、空也…?
ちあきはすぐにベランダに出て外を確認すると、ちあきの予想通り空也の車がマンションの前に止まっていた。
それを見たちあきはすぐに家を出た。
「空也、お待たせ。」
「ちあき、おはよう。」
空也は車にもたれかかって立っていたが、ちあきが来ると助手席のドアを開けてくれた。
「どうぞ♪」
「ありがとう。」
空也が運転席に座り、さぁ出発という所でちあきが空也を止めた。