花言葉
綺麗な細い指であたしの頬に触れる。
指先から伝わってくる体温。
すごく温かい。
大きな手で柔らかく包み込んでいく。
一回目のメイクの時より
ずっとドキドキしている。
「・・・何してんだ。終わったぞ?」
頬に触れていた指が離れていく。
ちょっと寂しい。
この気持ちって・・・
カシャ―
カシャ―
カシャ―
カシャ―
出てきた写真をテーブルに並べて見る。
「・・・なかなかいいじゃん。」
さっきからほめてばっかり。
近くに寄るとさわやかな香水のいい香りがする。
気づいちゃった。
あたし・・・
「・・・さっきからそんな目で見んなって・・・」
え!? 変な顔してた!?
「あー・・・もう限界。」