リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『甘々』・3
そう言って優しく笑う従兄を、わたしは上目づかいで軽く睨む。
「…言い方が、安っぽい」
「どう言えば良いんだよ? 『可愛い』もんは『可愛い』んだから。しょうがないだろう?」
「嬉しくない言い回しね…」
わたしは肩を竦め、伸びをした。
「けど『可愛い』も大事だろ? お前、あの高校を目指しているのだって、制服が『可愛い』からだろ?」
「ぐっ!」
「『可愛い』を目指して、頑張るコだっている。案外バカにできるもんでもないだろう?」
わたしの頭をぽんぽんっと叩く仕種は昔から変わらない。
小さい駄々っ子を、落ち着かせる為の行動だ。
「でも、こういう行動はバカにしていると思う」
わたしは従兄の腕を掴んだ。
「…言い方が、安っぽい」
「どう言えば良いんだよ? 『可愛い』もんは『可愛い』んだから。しょうがないだろう?」
「嬉しくない言い回しね…」
わたしは肩を竦め、伸びをした。
「けど『可愛い』も大事だろ? お前、あの高校を目指しているのだって、制服が『可愛い』からだろ?」
「ぐっ!」
「『可愛い』を目指して、頑張るコだっている。案外バカにできるもんでもないだろう?」
わたしの頭をぽんぽんっと叩く仕種は昔から変わらない。
小さい駄々っ子を、落ち着かせる為の行動だ。
「でも、こういう行動はバカにしていると思う」
わたしは従兄の腕を掴んだ。