リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『甘々』・3
「そっそうね…。その時はお茶でもご馳走してちょうだい」

「もちろん。デートはしっかりやるよ」

「でっデート!?」

いっいや、従兄に深い意味はないだろう。

「当たり前だろう? ちゃんと1人の女性として、扱うよ。でも今は教え子、な?」

「わっ分かってるわよ!」

「なら今は、コレでガマンしろよ?」

従兄の顔が間近に迫ってきた。

「っ!?」

そのままそっと軽く重なる唇。

甘さが…口の中に広がった。

「おっ教え子に何するのよ!?」

「ははっ。だからコレで受験日までガマンしろって。この続きは、お前が高校生になってからな?」

頬を染めて嬉しそうに言う従兄に、わたしは参考書をぶつけた。

「ならっ! 合格できるように、ちゃんと教えて!」

「ああ、ちゃんと勉強しろよ?」

「当然でしょ? 恋がかかっているんだから!」
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