【短】KISS


魔法にかかったかのように

黙り込んでしまった

わたしを見て

ふわっとほほえんだ

アミさんは

アリスのように見えた。




「キスは

こんな感じかな♪


もうちょっと

おとなのキスなんかもあるけど

未夢にはまだはやい!」




そう言って

アミさんは

わたしのおしりをたたいた。



レジ前に飾ってある

リトルポニーの人形から

バニラの香りがする。


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