【短】KISS
わたしのその質問に
アミさんだけでなく
お店にいたお客さんまで
一斉にわたしの方を見た。
「えっ!
ミユって
もしかして
キスしたことないの!」
驚きの声をあげたアミさんに
わたしは小さくうなずいた。
すると
アミさんは
恋に悩む乙女のように
天井を見ながら
『う~ん』とうなった。
「それは
彼氏クンが
オクテなんだろうねぇ~。
それか
まだちょっと
お子様なのか……」
再びうなりだすアミさん。