星屑マリー
「あのさ、俺達」
―――キーンコーンカンコーン♪
「ふふっ。運悪っ!よくわかんないけど急いでないなら明日でいい?」
松永に笑顔が戻った。
やはり単純だ。
「まあ、いっか」
松永は頷いて教壇の上に立った。
「みんな聞いてー。午後から先生出張行ってるのでいらっしゃいんだ。だから終礼なし!解散!」
傷ついてるのにしっかり委員の仕事やりこなすのか。
立派だな。
ムカつくけど。
「白馬帰ろっ♪」
「おい智喜、雅は?」
「今日彼女と帰るんだってさ」
小指を立てて眉間にシワを寄せる智喜が面白い。
「なるほどな」
「なあなあ、聞いてや!!!!」
智喜は、欲しいおもちゃが目の前にある子供のように目を光らせている。