星屑マリー





「あっ、智喜愛しの子来たよ」




「まじかぁ!?」




智喜は最高の笑顔となった。




智喜の愛しの人は、天川凪<アマガワ ナギ>。
学校1番可愛いと評判で高校入学して今まで数十回は告白されているとか。




天川は超可愛い…
俺も入学当時は好きで告白するか迷っていた。




だが、彼氏が居ると発覚したし数十回の告白だって全て断っている。




告白して成功したことがない俺にこんな女、叶う訳がない。




俺が人生初めて諦めた女だ。




「ほら、智喜行って来いよ」




「だって白馬…」




多分俺を気使ってくれているのだろう。
こんな優しいツレが居て、最高だ。




「俺は大丈夫!雅とイチャイチャでもしとく」




「イチャイチャはしないが…。智喜行って来なよ」




「おっ、おう!!!」




智喜は天川の来る、逆の方向にへと走って行った。




逆に走るのには訳があるらしい。
智喜の作戦ってやつか。








< 5 / 33 >

この作品をシェア

pagetop