僕は鳥になる【短編】
最後の写真
僕の願いは今そこにあるんだ…。
「晃ー」
「兄ちゃん?」
「これあげる。俺とお揃い!」
お揃いはいつも兄ちゃんが着けているブレスレットだった。
「わぁ!ありがと!兄ちゃん」
僕はお揃いをもらって嬉しかった。
「晃。それつけて。お揃いつけたまま写真とろーぜ!」
「わぁい!」
「母さん!俺と晃撮ってー」
「はいはい。」
僕は兄ちゃんと写真がとれることが嬉しかった。
それは久々に一緒に撮るからだ。
「いくよ〜二人とも!はい!ちーず!」
カシャ。
兄ちゃんの携帯シャッターの音がした。
「上手く撮れてる?」
「撮れてるぜ!母さんありがと!!」
「いいえ。」
「俺これ待ち受けにしよ!」
兄ちゃんはそういって待ち受けを僕と撮った写真にしていた。