僕は鳥になる【短編】
やり残した事は沢山あるが、もうそれも残りの時間で思う存分できない。
友達と遊んだり勉強したり…。
高校行くための受験をしたり…。部活をしたり…。
僕はもうできない事ありすぎる…。
でも、今日は兄ちゃんが僕を外に連れていってくれた。
「晃!見ろ!鳥が沢山いるぞ!」
昔よく行った鳥が沢山いる湖に…。
「本当だ!綺麗だね。」
白い鳥がたくさん湖にいた。
「喜んでもらえて嬉しいよ。久々に来たもんな!」
「そうだね!嬉しいよ。」
「これで鳥達が飛んだらもっときれいだよな〜」
兄ちゃんがそう言った瞬間…。
鳥が一斉に空に向かって飛んでいった。