僕は鳥になる【短編】
そして午後2時ごろ……。
ここに運ばれてきて五時間くらいたっていた。
突然。
集中治療室のドアが開かれた。
「草野さん!!晃くん意識戻りました!!」
俺と母さんはそれを聞いた瞬間。
急いで中に入っていった。
「晃!」
「大丈夫か?」
「大丈夫…だよ…。」
「晃…」
「母さんも……兄ちゃん…も……心配しない…で?」
もういつもどうりの声ではない。
弱ってしまっている声だ。
それに、声も小さくしか出せなくなっていた。
晃の顔はもう…血の気がない青白い顔をしていた。
「奥様……ちょっと…。」
「はい。」