僕は鳥になる【短編】
「あ……あ………」
涙があふれだした。
俺は母さんが医者に呼ばれた理由を一瞬で理解した。
晃の病気は悪化して…もう助からないということを!!
俺の考えを察知したように晃が話かけてきた。
「兄ちゃん…泣かないで…?僕は…死なないから…。」
晃はそういってくれた。
「大丈夫…。分かっているよ。お前は兄ちゃんの弟だ!死ぬわけない!!」
「そうだ…よ。僕は…兄…ちゃ……の弟…だか…ら…。」
「そうだ!!当たり前だ!!」