僕は鳥になる【短編】
母さんが話している内容はだいぶ分かっていた。
だが。俺は信じない。
絶対に…何があっても!
晃はにこっと笑って俺にこういった。
「帰ったら……また…昨日みたいに……はしゃごうね…?」
「あぁ。またはしゃごう。」
でも…信じたくないが……もうそんな事ができないと思うと心臓がわしづかみされたみたいだった。
「晃!!」
母さんが病室に戻ってきた。
父さんも一緒だった。
晃がそれを見て安心した顔をした。
「父さん……母さん……ゲホッ……」
晃が突然血を吐いた。
「晃!!」
麻酔が降りてきて晃の口にはまった。