僕は鳥になる【短編】
「あぁ…わかった。わざわざありがとな…晃…。」
『だって家族に知らせたほうがいいじゃん!だからだよ。あと1つ言いたい事がある……。』
「なんだ…?」
『僕…兄ちゃんに僕の分まで生きてほしい!これは僕の最後の願い…。』
「晃…」
『僕の分まで生きて、そして僕ができなかったことを兄ちゃんに成し遂げてほしい。兄ちゃんのやることはいずれ僕もやらなければならない事だし…。』
「大丈夫だ……。お前ができなかったことは必ず俺が成し遂げてみせる。だから晃…俺を見守っててくれるか…?」
『当たり前じゃん!僕は兄ちゃんの弟だからね!』
「それでこそ…俺の弟だ。」
『うん。僕は兄ちゃんの弟だもん。』
「頼むぞ…晃!」
『兄ちゃんも…頼むよ!』
「任せとけ!俺は世界一の兄だからな!」
『そうだね!世界一の兄ちゃんだもんね!』
「おうよ!」