るいとりのん
帰る直前

帰り道がまだよく分からないから

聞いてみたらボクの家の隣だった!



一緒に帰ることになりニコニコついてくるキミ


友達からひやかされたけど

まんざらでもないのが本音…



一歩距離を空けて歩くボクら

並んで歩くのが恥ずかしくてしょうがなかった…


先に口を開いたのはキミだった。



父親の都合で転校が多いこと


母親も働いていて一人の時間が多いこと


友達があまりできないこと


……ボクに会えてよかったこと……



大した返事はできなかった

気のきいた冗談も言えなかった


もし代わりになんでも話してくれるロボットとかいたら


ボクはキミに一言だけ言いたかった…





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