気まぐれ猫
お兄さんが今日から学校に行くらしい。 猫はまだ納得していないようだが、仕方ないと若干諦めていた。
俺も、忘れていたとはいえ云うならば幼なじみだ。やっぱり心配だし不安だ。
一昨日、俺はお兄さんの退院前最後のお見舞いに行った。
その時のお兄さんは、俺たちの心配をよそに、学校が楽しみで仕方ないようだった。
「優希も心配?」
司が横から心配そうに俺の顔を覗きながら言った。
「そりゃあ心配だよ。楽しくてテンション上がりすぎて無茶するかもしれないし」
「兄貴がそんなことをすると思ってんの」 いきなり聞こえたその声に驚いて振り向くと、俺たちの後ろに猫が立っていた。こいつは神出鬼没だ。
「学校が終わったら兄貴を迎えに行くから、あんたも来て」
今の言葉が本当に猫の口から発せられたものだとは信じられず、つい四人で見つめてしまった。
「勘違いするな。兄貴からあんたも連れてこいってメールがあったんだよ」
そう言いながら、猫は携帯を取り出して、お兄さんから届いたメールを俺たちに見せた。
他の三人はなんだと呟きながらそれぞれ散っていった。
俺も、忘れていたとはいえ云うならば幼なじみだ。やっぱり心配だし不安だ。
一昨日、俺はお兄さんの退院前最後のお見舞いに行った。
その時のお兄さんは、俺たちの心配をよそに、学校が楽しみで仕方ないようだった。
「優希も心配?」
司が横から心配そうに俺の顔を覗きながら言った。
「そりゃあ心配だよ。楽しくてテンション上がりすぎて無茶するかもしれないし」
「兄貴がそんなことをすると思ってんの」 いきなり聞こえたその声に驚いて振り向くと、俺たちの後ろに猫が立っていた。こいつは神出鬼没だ。
「学校が終わったら兄貴を迎えに行くから、あんたも来て」
今の言葉が本当に猫の口から発せられたものだとは信じられず、つい四人で見つめてしまった。
「勘違いするな。兄貴からあんたも連れてこいってメールがあったんだよ」
そう言いながら、猫は携帯を取り出して、お兄さんから届いたメールを俺たちに見せた。
他の三人はなんだと呟きながらそれぞれ散っていった。