君がいた奇跡
「落ち着いた?」



どんな顔をして料理をしているのだろうかと


顔をあげると


すぐにヒロの声がした



あまりに早い

そのタイミングは



何も聞かなかったけど


あたしの事をチラチラ確認してくれていたのだろう




「ん・・ありがと」




「何もしてないけどな」



手際よく

料理を盛り付けると



「じゃ、とりあえず、食うか」



両手にお皿を持ったまま


ドアを開けるよう


促してきた
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