モ ノ ク ロ


ワイシャツに黒のスキニー
黒の長いエプロン
胸まである髪をコンコルドでとめて
これで準備終わり。

更衣室を出てスタッフルームのロッカーに
荷物をまとめた。
丁度そのときにドアが開いた。


「おっ、タイミングよかったね。」


またにこにこの真幸さん。
私より9こも年上なのに可愛い…。


『どうしたんですか?』


真幸さんはテーブルにコトンと
コップを置いた。


「走って来たんだろ?これ飲んでから入りな。詩紀の好きなやつだから。」


コップの中身を見ると
私の好きな抹茶ラテ。


『真幸さん、気遣わせちゃってすいません。ありがとうございます!』


どういたしまして~。
と真幸さんはスタッフルームを
出ていった。

椅子に座って
抹茶ラテを一口飲む。

…あ~、幸せ。




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