モ ノ ク ロ


私の溢した言葉に
彼が反応して私を見る。

その顔は驚いていた。

紫喜と寿賀ちゃんは
学校の有名人の登場に
ぎゃあぎゃあ騒いでいたけど
その間、私と彼はお互いをずっと見ていた。



「うるさいと思ったら来てたのか~。まあ座んなよ。」


スタッフルームから真幸さんが
ひょっこり出てきた。


「とゆうことで、明日から働く紀生くん。仲良くしろよ~。」


来たばかりなのに
いきなり話を終わらせた
真幸さんにみんなが呆れてしまった。

その後は自己紹介をして
解散と言われて
みんな帰っていった。


私のときもこんなだったけど
こんな適当でいいの?ここ。



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