モ ノ ク ロ


いい加減五月蝿いから
響子さんにビールをすすめると
あきちゃんを放り投げて
テーブルに落ち着いた。


「旭が連れ回して迷惑だったろ、ごめんねぇしのちゃん!」


『響子さん、私たち今日バイト…』

響子さんきょとん。

「なぁんだそうだったの、悪かったね旭!」

あははは!と大笑いする響子さんに
あきちゃんは呆れて
項垂れていた。


「響子さん!俺も巻き添えくらったんだけど!」

いてえよ!と顔をしかめていた。
克己さん忘れてたわ。


「なんだ、克己いたの?」


本当、良い性格してるよ
響子さん…



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