モ ノ ク ロ


1時間後にはみんないい具合に
出来上がっていた。


「しのちゃんっ私の酒が飲めないってのかぁ?」

『飲んでるっにょんでるって~』

だから頭振らないで…。

「おぉい、ノリ。詩紀に手ぇだすなよ~?わかってんなぁ?」

「しのなんかじゃ満足しねーよな!なっ!」

ドスッ
響子さん素敵です。


「お前らたち悪いな。」

少しだけ紅くなったノリは
なんだか可愛かった。


「紀生っ遠慮なく飲めっ。私の注いだ酒は浴びるように飲めっ。」

無茶ですよ、響子さん。


「あ、ノリ言うの忘れてたけど、洗濯は最後まで自分でやんな。しのにパンツ見られたくなかったら。」

「は?」

『ちょっとあきちゃん!』

ニヤニヤしてんじゃないよ!


「干しっぱだとしのが取り込んじゃうかんな。姑みたいだろ。」

『降りそうだったから仕方ないでしょうが!』

まだ続く。

「見られたくねえもんも、うまく隠しとけ!昔、旭エロ本見つかったかんな~。」

「それ克己が忘れてったやつだろ!」

『部屋が樹海みたいになってたから掃除しただけよ!響子さんいい加減、掃除出来るようになろうよ!?』


「しのちゃん~、私料理は得意だけど、掃除はしないのよ。」

「出来ないわけではないんですね。」

「なんかいったか紀生。」

「いや何も…」


流石のノリも響子さんには
ちょっとよわいのか。



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