モ ノ ク ロ


『ちょっ!大丈夫じゃないじゃん!!』


あわててノリに背中を向ける。


「…何が?何事もなかったけど。」

『違う!そうじゃなくて、シャツ着てよ…!』


開けた先にいたのは
髪の乾いていない
短パンしか履いてない
いつもと雰囲気の違うノリ。


「…あぁ。てかお前も下履けよ。あいつらに襲われるぞ。」

『ばっ!掃いてるから!』

思わず振り返って
シャツの裾をがばっと上げる。

お風呂あがりのせいか
ノリは少し紅くなってた。


「別に上げなくていいだろ…。」


確かに。

『うるさいな。ノリこそどこみてんのよ。』

「それお前が言うか?」


『…っふ。』


なんだか面白くなって
2人で顔を合わせて笑ってしまった。



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