倫子の場合
「お客さんつきましたよ」目的地にどうやらついたようだった~「ついたあ」じいちゃんの家は今時のペンションスタイルの家でそれが啓太には満足げだった。「おう、良く来たな」「ちわ~」入るとすぐ応接間がありそこには熊の大きな剥製がおいてあった、「これ本物?」「本物だとも」「本当にでるんやね」「そうともここら辺にはこれよりもっと大きな熊がでるさね」「寒かったじゃろ、倫子ちゃんも」「これを飲んでゆっくり暖まり」そういってじいちゃんはココアの入ったカップを2つ運んできた、ズズッ音を立てて倫子はそれをすすった。「じいちゃんココアなんちゅうハイカラなもんを知っとるのかね」「知っとるがとも」応接間にある堀ごたつに足を突っ込みながら啓太は笑った。
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