風のおとしもの。








「はぁ………」



休み時間は佳代さんの隣りにいると必ず話すことになってしまうので、私はトイレに逃げ込んだ。
安心したのと、疲労したのと、たくさんの感情が入り混じって大仰なため息をついてしまった。
いや、案外そんなこともないのかな。
本当に苦しい。

こんなんじゃダメだってわかってるのに、解決策は見つからない。
だいたい、なんで私が邪魔なんだろう。
佳代さんとお勉強する約束だったのを無為にしてしまったこと………かな。
…………。
それ以外で美紀さんから佳代さんを取り上げてしまうようなことはしていないはず、です。



でも今の美紀さんに言葉は届かないんじゃないかと思ってしまう。
謝罪する前からこんな風に考えるのはいけない。
わかってるけど……。


………怖いんだ。




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