風のおとしもの。





………やばい。
反応ねぇし……ちょっ、やり過ぎたか!?


心臓がバクバクいってる。


やべぇ、鈍感なわりに繊細なんだった。
前回のあれでマジギレだし。
今回はからかったじゃ済まない。

つかお前がやれって言ったから!
…いや、やらない方法もあったハズだ。


俺が好んでこの教え方を取ったと思われた時点で終わりだ。
ちくしょう、どうする?


馬鹿か俺は!
なんでこう、後先考えねぇんだ!

あーもう、つーかこいつが面倒くせぇんだよ!
俺がわりぃのかよ!?


だってこいつ、病院でだって無防備で、おっさんたちにあちこち触られてっ……。
看護婦呼べばいいのに、助けてってせがまれりゃー全部お前がやるし!
だから俺………っ。

…あああああ!!
くそっ、悪かったよ!!!







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