風のおとしもの。
……結果。
小鳥遊がありのまま話すことで納得したみたいだ。
ただし、俺の監視付きで。
まぁ俺からすればわりとどーでもいいことだし、誤解が解けて小鳥遊の気が済めばなんでもいい。
………っと、来たか。
昇降口から物音がした。
高見の声はよく通るから一発でわかる。
昔っから変わらねぇよなぁ……。
ハシゴを伝って、昇降口の上から観察する。
つまり俺は今校内で一番高いところにいるわけだ。
当然日陰もないわけで…。
くそっ、あっちぃ……。
さっさと済ましてくれよ……。
明確には聞き取れなかったが、話は概ねうまくいったらしい。
しかしあいつら、動く気配ないな……。
覗くわけにもいかねぇし…何話してんだ?
……雑談なら他所でやれよな。