風のおとしもの。







……結果。
小鳥遊がありのまま話すことで納得したみたいだ。
ただし、俺の監視付きで。


まぁ俺からすればわりとどーでもいいことだし、誤解が解けて小鳥遊の気が済めばなんでもいい。



………っと、来たか。
昇降口から物音がした。

高見の声はよく通るから一発でわかる。
昔っから変わらねぇよなぁ……。
ハシゴを伝って、昇降口の上から観察する。
つまり俺は今校内で一番高いところにいるわけだ。

当然日陰もないわけで…。
くそっ、あっちぃ……。
さっさと済ましてくれよ……。



明確には聞き取れなかったが、話は概ねうまくいったらしい。
しかしあいつら、動く気配ないな……。
覗くわけにもいかねぇし…何話してんだ?

……雑談なら他所でやれよな。










< 225 / 382 >

この作品をシェア

pagetop