Dear.大好きなお兄ちゃん

2009年09月26日-


この日は、毎年
夏に行われる祭で

去年はこの日になりました



私はお昼から2人の
友達と行きました。


まさや君に会えるかも
しれない…そんな小さな希望
も、もって。



「あれ、美味しそう」


「食べよ食べよ!!」


『うん♪』



どうして…なんで??
この間にもまさや君は
苦しんでいたのに…


自分だけ楽しんで
なにをやっていたんだろ



夜-


2人と解散して
あーちゃんと合流。


ベンチに座っていると
懐かしい姿が目に入った



『ゆかりちゃん?!』


「…あ…夏織ちゃん…」


でもその姿は
すごくか弱かった。


『…どうしたの??』


あーちゃんの手を握った
ゆかりちゃんの手は

かすかに震えていた。


「まさやが…まさやが…」


『まさや君いたんだ!!
会いたかった…』


「夏織ちゃん…
まさやが……死んだって…」


『え……』



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