Dear.大好きなお兄ちゃん
不安

それから私達2人は
会うことがなかった。


また勉強教えてくれる
そう思っていたけど


お互い時間が経てば
忘れてしまう


いつしか
思い出の公園には足を運ばず
家にこもって友達と遊ぶように
なった小学6年生の冬。



「そいえば、夏織の言ってた
お兄ちゃんってどんな人なの??」


『お兄ちゃん??まさや君の事か。
優しくて頼りになって面白くて
私の我が儘はいつでも聞いてくれる
…そんなお兄ちゃん。』


「いい人だね~」


『うん♪
また今度会いたいなあ…』


「いつか会えるって」


『そだね』




“またいつか会える"


…こんな考えが甘かった。




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