キミが居るだけで
莉奈は、俺の事なんて見てないだろうと確信したからだ。 
「ざけんなよ。莉奈の周りにはただ男子がいるだけ莉奈が笑ってるのだって作り笑顔だろ」
『え?』
「お前分かんないのかよ。あれ、作り笑顔だぞ。そのぐらい分かれよ」
なんで、輝にそんな事わかるんだ? 
『俺と話してる時は?作り笑顔なのか?』
「さぁな。自分で考えろ」
『なんだよそれ。』
「とにかく、自分で調べろよ。」
『お、おう』
輝って、莉奈となんかあるのか? 
なぜ、作り笑顔なんてわかるんだ。 
「輝!今日相談のって」
莉奈が輝の席まで来て頼みごとをしている。 
「いいよ!」
『なになに?莉奈の相談って?』
「ゆっ優太には、関係ないじゃん!!」
『なんだよそれ!』
「まぁ、まぁ、喧嘩するほど仲が良いって言うよ(笑)」
『・・・///』
「べっ・・・別に。ただの友達じゃん優太はぁ・・・」
ズキッ 

ーただの友達じゃん優太は。ー
ただの友達。 

俺って、莉奈にとってただの友達なのか? 
「まぁまぁ、優太元気だせって」
莉奈が、自分の席に戻ってから、輝が俺を慰めた。 
『・・・ただの友達』
「分かんねーじゃん。意地で言ったのかもしれねーよ?」
『・・・』
「莉奈の好きなタイプは、周りを明るくする人だぞ。優太が暗いとダメだろ」
『あぁ。』
はぁ・・・元気な俺=明い 
俺が元気になれば、周りが明るくなるってことだな。 
よしっ。
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