ヒワズウタ ~チヒロ~
「何か、飲み物いる?
少し、話ししようか」
きっと、ユヅキさんからすれば、私なんて子供なんだって思ってしまう。
でも、それでもいい。
ユヅキさんの笑顔が見られるなら。
少しでも一緒に居られるなら。
もう、なんだっていい。
「あ、じゃぁ、すいません。
このミルクティで・・・あの・・・」
「ん?何?」
「話・・・私の部屋で・・・?」
「部屋は、ダメだって言ったでしょ?
そこの公園だよ。」
あぁ、もう、いいように扱われてる。
恥ずかしくて、また俯いてしまった私の背中を、そっと押してくれるユヅキさんの体温が、とても心地良かった。