誕生日には花束を抱えて【完】
夜中にふと目が覚めて、トイレに行こうと部屋を出ると、ちょうどお母さんがトイレから出て来た。
「――愛」
私に気づくと、お母さんは動きを止めた。
お母さんの目は、泣き腫らした後だった。
「……どうしたの?」
「な、なんでもないのよ」
お母さんは真っ赤な目を私から逸らし、部屋に戻って行った。
「――愛」
私に気づくと、お母さんは動きを止めた。
お母さんの目は、泣き腫らした後だった。
「……どうしたの?」
「な、なんでもないのよ」
お母さんは真っ赤な目を私から逸らし、部屋に戻って行った。